あつい胸さわぎ

曖昧さ回避 この項目では、日本の舞台作品や映画について説明しています。サザンオールスターズのアルバムについては「熱い胸さわぎ」をご覧ください。
あつい胸さわぎ
作者 横山拓也
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 会話劇
発表年 2019年
初出情報
初出 舞台公演
初演情報
公演名 iaku「あつい胸さわぎ」
場所 こまばアゴラ劇場
初演公開日 2019年9月13日
劇団 iaku
演出 横山拓也
主演 辻凪子枝元萌
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術
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あつい胸さわぎ』(あついむなさわぎ)は、横山拓也(iaku)による戯曲。舞台は2019年に初演[1]、2022年に再演された[2]。「若年性乳がん」と「恋愛」をテーマに、揺れ動く母娘の切実な想いを繊細さとユーモアを持って描きだす。

2023年、まつむらしんご監督により映画化。映画化にあたり監督のまつむらは「すごいドラマ性があるのに、とってもユーモラス。病気という題材をお客さんを感動させるための道具にしていないのが、僕が観たときにも感じた印象だったので、そこは崩したくなかったし、泣かせに走ることも絶対にしないように心がけた」と話している[3]。2023年1月27日公開[4][5]

あらすじ

舞台

横山拓也による演劇ユニットiakuによって2019年と2022年に上演されている。

2019年
2019年9月13日から23日までこまばアゴラ劇場、9月26日から29日までin→dependent theatre 1stで上演[1]
「CoRich舞台芸術アワード!2019」で第4位[6]第27回OMS戯曲賞の最終選考9作に選ばれる[7]
武藤昭子を演じた枝元萌は本作での演技が評価を得て、読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した[8]
2022年
2022年8月4日から14日まで下北沢ザ・スズナリ、8月18日から22日までin→dependent theatre 2ndで上演[2]
枝元萌は本作を含む複数の作品での演技が評価され、第57回紀伊国屋演劇賞個人賞[9]第73回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した[10]

キャスト(舞台)

特記がない限り初演(2019年)、再演(2022年)共通

スタッフ(舞台)

出典:[13][12]

  • 作・演出 - 横山拓也
  • 舞台美術 - 柴田隆弘
  • 照明 - 葛西健一
  • 音響 - 星野大輔
  • 音楽 - 山根美和子
  • 衣裳 - 中西瑞美
  • 演出助手 - 朝倉エリ
  • 舞台監督 - 青野守浩
  • 宣伝美術 - 下元浩人
  • 宣伝写真 - 井手勇貴
  • 宣伝ヘアメイク - 田沢麻利子
  • 映像収録 - 堀川高志
  • 制作 - 德永のぞみ
  • 票券 - 高村楓
  • ラインプロデューサー - 笠原希
  • 宣伝 - 吉田プロモーション

映画

あつい胸さわぎ
監督 まつむらしんご
脚本 髙橋泉
原作 横山拓也(iaku)
『あつい胸さわぎ』
出演者 吉田美月喜
常盤貴子
奥平大兼
三浦誠己
佐藤緋美
石原理衣
前田敦子
音楽 小野川浩幸
主題歌 Hana Hope 「それでも明日は」
撮影 上原晴也
制作会社 オテウデザール
配給 イオンエンターテイメント
SDP
公開 日本の旗 2023年1月27日
上映時間 93分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2023年に映画化され、監督はまつむらしんご、主演は吉田美月喜常盤貴子[14]。ロケ地のメインには和歌山市雑賀崎が選ばれ撮影されている[15]第35回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now」部門に正式出品された[16][14]

監督は舞台版からの変化として「演劇では家族というコミュニティと昔から家族と仲良くしている人間というミニマムで、歴史を積み重ねた人間関係の中で展開する。映画ではもう少し外部の人間を増やして関係を少しかき乱し、この物語がミニマムな話、一つの家族だけの話ではなく、もっと世界共通の問題だという視点を入れたいと考えた」と話している[3]

川柳光輝役の奥平大兼は本作を含む4作品での演技が評価され、TAMA映画賞で最優秀新進男優賞に選ばれた[17][18]

キャスト(映画)

主要人物

武藤千夏
演 - 吉田美月喜[14]
小説家を目指し芸大に通う大学生。
武藤昭子
演 - 常盤貴子[14]
千夏の母。
川柳光輝
演 - 奥平大兼[19]
千夏の初恋の相手。
木村基晴
演 - 三浦誠己[19]
昭子の職場に赴任してくる。
水森崇
演 - 佐藤緋美[20]
千夏の幼なじみのター坊。
水森麻美
演 - 石原理衣[20]
ター坊の母親。
花内透子
演 - 前田敦子[19]
昭子の同僚。

スタッフ(映画)

  • 監督 - まつむらしんご[21]
  • 脚本 - 髙橋泉[21]
  • 撮影 - 上原晴也[21]
  • 照明 - 熊野信人[22]
  • 録音 - 岩崎敢志[22]
  • サウンドデザイン - 紫藤佑弥[23]
  • 美術 - 吉永久美子[22]
  • 編集 - 今井大介[21]
  • 衣装 - 宮本茉莉、江頭三絵[23]
  • ヘアメイク - Risa Chino[23]
  • 音楽 - 小野川浩幸[21]
  • 主題歌 - Hana Hope「それでも明日は」[24]
  • スチール - 柴崎まどか[23]
  • 助監督 - 内田知樹[23]
  • 制作担当 - 半田雅也[22]
  • アソシエイトプロデューサー - 前田和紀[23]
  • ラインプロデューサー - 田中佐知彦[23]
  • 宣伝プロデューサー - 谷内田彰久[23]
  • プロデューサー - 石原理衣[22]、まつむらしんご[22]、伊藤修嗣[25]、福田済[25]、恵水流生[22]
  • 制作 - オテウデザール[25]
  • 配給 - イオンエンターテイメントSDP[22]

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ a b 「横山拓也が描くキャスト5名の重層的なドラマ、iaku『あつい胸さわぎ』開幕」ナターシャ、2019年9月14日。2024年8月7日閲覧
  2. ^ a b 「iaku『あつい胸さわぎ』開幕、横山拓也「誰かの心の支えになれる作品」」ナターシャ、2022年8月5日。2024年8月7日閲覧
  3. ^ a b 横山拓也、まつむらしんご「『あつい胸さわぎ』対談~舞台と映画で競演。舞台・横山拓也(作・演出)× 映画・まつむらしんご(監督)」『SPICE』(インタビュー)(インタビュアー:いまいこういち)、イープラス、2022年8月6日。2024年8月8日閲覧
  4. ^ “映画『あつい胸さわぎ』公式ページ”. 2023年2月7日閲覧。
  5. ^ 「前田敦子&奥平大兼&佐藤緋美の新カット解禁『あつい胸さわぎ』」イード、2023年1月19日。2024年8月7日閲覧
  6. ^ 「「CoRich舞台芸術アワード!2019」1位は中野劇団、2位はダルカラ」ナターシャ、2020年1月16日。2024年8月7日閲覧
  7. ^ 「第27回OMS戯曲賞の候補9作品を発表」ナターシャ、2020年11月6日。2024年8月7日閲覧
  8. ^ 「第27回読売演劇大賞の大賞・最優秀男優賞は橋爪功、新人賞に菅田将暉」『エンタステージ』ナノ・アソシエーション、2020年2月3日。2024年8月7日閲覧
  9. ^ 「第57回紀伊國屋演劇賞、成河はビデオメッセージで授賞式に登場「思いが報われたような気が」」ナターシャ、2023年1月25日。2024年8月7日閲覧
  10. ^ 「令和4年度(第73回)芸術選奨 文部科学大臣賞 贈賞理由 (PDF)文化庁。2024年8月7日閲覧
  11. ^ 芦川雄大「『あつい胸さわぎ』映画化も決定、心にしみる会話劇」『産経新聞』産経新聞社、2022年8月10日。2024年8月7日閲覧
  12. ^ a b 「あつい胸さわぎ」iaku。2024年8月7日閲覧
  13. ^ a b c d e f 「あつい胸さわぎ」『JDTA』演劇博物館、2022年。2024年8月7日閲覧
  14. ^ a b c d 「吉田美月喜・常盤貴子、映画『あつい胸さわぎ』東京国際映画祭でお披露目へ」『ORICON NEWS』oricon ME、2022年10月4日。2024年8月7日閲覧
  15. ^ 「雑賀崎でロケ、映画『あつい胸さわぎ』先行上映で監督語る 和歌山 / 和歌山」『毎日新聞』2022年12月22日。2024年8月8日閲覧
  16. ^ “【あつい胸さわぎ】第35回東京国際映画祭”. 第35回東京国際映画祭(2022). 2023年2月7日閲覧。
  17. ^ 「奥平大兼「何かを伝えられる役者を目指したい」TAMA映画賞・最優秀新進男優賞受賞!」シネマトゥデイ、2023年11月25日。2024年8月7日閲覧
  18. ^ 「奥平大兼「若い力を借りて今しか出来ない役を」第15回TAMA映画賞で最優秀新進男優賞」『日刊スポーツ日刊スポーツ新聞社、2023年11月25日。2024年8月7日閲覧
  19. ^ a b c 「吉田美月喜、常盤貴子と互角に渡り合う 勝手にパソコンを覗き見た母に激怒する本編映像」『ORICON NEWS』oricon ME、2023年1月11日。2024年8月7日閲覧
  20. ^ a b 「映画『あつい胸さわぎ』キャスト・登場人物・出演者一覧」『ORICON NEWS』oricon ME、2023年1月26日。2024年8月7日閲覧
  21. ^ a b c d e “あつい胸さわぎ”. 日本映画データベース. 公益財団法人ユニジャパン. 2024年8月9日閲覧。
  22. ^ a b c d e f g h “あつい胸さわぎ”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム. 2024年8月7日閲覧。
  23. ^ a b c d e f g h “あつい胸さわぎ”. MOVIE WALKER PRESS. 株式会社ムービーウォーカー. 2024年8月9日閲覧。
  24. ^ 「Hana Hope、映画『あつい胸さわぎ』の主題歌「それでも明日は」リリース&MV公開」CDジャーナル、2022年12月14日。2024年8月7日閲覧
  25. ^ a b c “あつい胸さわぎ”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2024年8月8日閲覧。

外部リンク

舞台公式サイト
  • あつい胸さわぎ - 2019年初演
  • あつい胸さわぎ(2022年) - ウェイバックマシン(2022年6月17日アーカイブ分)
映画
  • 映画『あつい胸さわぎ』公式サイト
  • 映画『あつい胸さわぎ』公式 (@atsuimunasawagi) - X(旧Twitter)
  • 映画『あつい胸さわぎ』公式 (@atsuimunasawagi_movie) - Instagram
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