ねじ結び
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ねじ結び(ねじむすび)とは、ロープを芯に縛りつける結び方(ヒッチ)のひとつ。ねじり結び[1]・立ち木結び[2]・より結び[2]ともいう。英語ではティンバー・ヒッチ(Timber hitch)。
ねじ結びは1625年の『帆船教本』で紹介されている[3]。
結び方
芯に対してひと結びを施した上で、芯に対して巻かれた部分に動端を何度か巻きつけることによって完成する。右図も参照。
巻きつけるときの向きは、ロープの撚りの向きと合わせるようにする[4]。
特徴・用途
結びとしての強度はそれほど高くないが、動端を巻きつける回数を増やすことによって高めることができる[2]。また、ロープが芯と同じ向きに荷重がかかる状況で使う場合は、ロープが引かれるにしたがって撚りがしまっていくような向きにするとほどけにくくなる[5]。
小さな船を係留するとき[6][7]やキャンプで張り網を立ち木に縛るとき[8][9]などに使用される。
関連する結び目
- 丸太結び
- ねじ結びした上で、芯のすぐ近くの別のところにさらにひと結びを加える結び[3]。引き綱結びともいう[10]。
参考文献
- ジェフリー・バドワース著、乙須敏紀訳 『結びのテクニック』 産調出版、2001年。ISBN 978-4882822363。
- 和田守健 『ロープの結び方』 舵社、2003年。ISBN 978-4807215119。
- 羽根田治 『結び方全書―暮らしに使える170の結び』 池田書店、2009年。ISBN 978-4262152257。
- 前島一義 『図解 実用ロープワーク』 成山堂書店、1999年。ISBN 978-4425481125。
- 小暮幹雄 『暮らしに役立つひもとロープの結び方』 新星出版社、2001年。ISBN 978-4405070783。
- 小暮幹雄 『図解 ひもとロープの結び方大事典』 日東書院本社、2006年。ISBN 978-4528011809。