アンレペンタント・ジェラルディーンズ

『アンレペンタント・ジェラルディーンズ』
トーリ・エイモススタジオ・アルバム
リリース
録音 イングランド コーンウォール マーシャン・エンジニアリング
ジャンル オルタナティヴ・ロックバロック・ポップ
時間
レーベル マーキュリー・クラシックス
プロデュース トーリ・エイモス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位(アメリカ[1]
  • 10位(オランダ[2]
  • 13位(イギリス[3]
  • 15位(ドイツ[4]
  • 17位(オーストリア[5]
  • 19位(デンマーク[6]
  • 20位(スイス[7]
  • 22位(イタリア[8]、ベルギー・ワロン地域[9]
  • 23位(ベルギー・フランデレン地域[10]
  • 41位(フィンランド[11]
  • 61位(フランス[12]
  • トーリ・エイモス アルバム 年表
    ゴールド・ダスト〜ニュー・ベスト・コレクション
    (2012年)
    アンレペンタント・ジェラルディーンズ
    (2014年)
    Native Invader
    (2017年)
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    アンレペンタント・ジェラルディーンズ』(Unrepentant Geraldines)は、アメリカ合衆国の女性シンガーソングライタートーリ・エイモス2014年に発表した通算14作目のスタジオ・アルバム。純粋な意味でのオリジナル新曲集としては『Night of Hunters』(2011年)以来3年ぶりの作品に当たる[13]

    背景

    「16シェイズ・オブ・ブルー」はポール・セザンヌの絵画「黒い大理石の時計」にインスパイアされた曲で、タイトルはセザンヌが16以上の色調の青を塗り分けていたという逸話に基づいている[14][15]。また、タイトル曲はダニエル・マクリース作のエッチングにインスパイアされた[14]

    「プロミス」は、当時13歳だったエイモスの娘ナターシャ(タッシュ)とのデュエット曲で、ナターシャは同曲のミュージック・ビデオにも出演した[16]

    反響

    母国アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200で7位に達し、『Abnormally Attracted to Sin』(2009年)以来5年ぶりの全米トップ10アルバムとなった[1]。また、『ビルボード』のロック・アルバム・チャート及びモダン・ロック/オルタナティヴ・アルバム・チャートではいずれも2位、デジタル・アルバム・チャートでは10位を記録した[1]

    オランダでは2014年5月17日付のアルバム・チャートで初登場10位となり、『アメリカ人形軍団』(2007年)以来7年ぶりのトップ10入りを果たした[2]全英アルバムチャートでは13位を記録し、『Abnormally Attracted to Sin』以来5年ぶりに全英トップ20入りを果たした[3]

    評価

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「瑞々しくメロディックである一方、時として辛辣でもあり、時に耳障りでありながら心を慰める場面も多く、その心地よい質感が最終的には不穏になっている」と 評している[17]。また、デイヴ・シンプソンは『ガーディアン』紙のレビューで5点満点中3点を付け「クラシックに影響を受けたアルバム3作において、19世紀のおとぎ話に基づいた音楽性に進出した後、トーリ・エイモスは最終的に、彼女を大スターにした1990年代の声とピアノによるフォーマットに回帰した」「新しいファンよりは、昔からのファンを興奮させると思われるが、彼女の声がパワフル、或いはピュアに響く場面はめったにない」と評している[18]

    収録曲

    全曲ともトーリ・エイモス作。

    1. アメリカ - America (4:12)
    2. トラブルズ・ラメント - Trouble's Lament (3:44)
    3. ワイルド・ウェイ - Wild Way (2:55)
    4. ウェディング・デイ - Wedding Day (3:44)
    5. ウェザーマン - Weatherman (4:41)
    6. 16シェイズ・オブ・ブルー - 16 Shades of Blue (3:52)
    7. メイズ・オブ・エルフェン=メール - Maids of Elfen-Mere (2:53)
    8. プロミス - Promise (4:04)
    9. ジャイアンツ・ローリング・ピン - Giant's Rolling Pin (4:11)
    10. セルキー - Selkie (4:04)
    11. アンレペンタント・ジェラルディーンズ - Unrepentant Geraldines (6:57)
    12. オイスターズ - Oysters (5:14)
    13. ローズ・ドーヴァー - Rose Dover (3:55)
    14. インヴィジブル・ボーイ - Invisible Boy (4:57)

    参加ミュージシャン

    • トーリ・エイモス - ボーカルピアノハモンドオルガン、プログラミング、アディショナル・インストゥルメンテイション
    • マック・アラディン - ギター、プログラミング、アディショナル・インストゥルメンテイション
    • タッシュ - デュエット・ボーカル(on #8)
    • アン・ウォーカー - ピアノ・テクニシャン

    脚注・出典

    [脚注の使い方]
    1. ^ a b c Tori Amos | Awards | AllMusic
    2. ^ a b Tori Amos - Unrepentant Geraldines - dutchcharts.nl
    3. ^ a b TORI AMOS | full Official Chart History | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される
    4. ^ Tori Amos | Longplay-Chartverfolgung - musicline.de
    5. ^ Tori Amos - Unrepentant Geraldines - austriancharts.at
    6. ^ danishcharts.com - Tori Amos - Unrepentant Geraldines
    7. ^ Tori Amos - Unrepentant Geraldines - hitparade.ch
    8. ^ italiancharts.com - Tori Amos - Unrepentant Geraldines
    9. ^ ultratop.be - Tori Amos - Unrepentant Geraldines
    10. ^ ultratop.be - Tori Amos - Unrepentant Geraldines
    11. ^ finnishcharts.com - Tori Amos - Unrepentant Geraldines
    12. ^ lescharts.com - Tori Amos - Unrepentant Geraldines
    13. ^ Levine, Nick (2014年5月5日). “Tori Amos announces new album 'Unrepentant Geraldines'”. Attitude. 2016年6月11日閲覧。
    14. ^ a b 日本盤CD (UCCL-1176)ライナーノーツ(トーリ・エイモス/訳:佐藤空子)
    15. ^ Cheal, David (2014年5月21日). “One woman and her piano”. Chicago Tribune. 2016年6月11日閲覧。
    16. ^ Breihan, Tom (2014年7月31日). “Tori Amos - "Promise" (Feat. Her Daughter, Natashya) Video”. Stereogum. SpinMedia. 2016年6月11日閲覧。
    17. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Unrepentant Geraldines - Tori Amos”. AllMusic. 2016年6月11日閲覧。
    18. ^ Simpson, Dave (2014年5月8日). “Tori Amos - Unrepentant Geraldines review: a return to 90s-style voice and piano”. The Guardian. Guardian News and Media. 2016年6月11日閲覧。
    スタジオ・アルバム
    カヴァー/セルフ・カヴァー・アルバム
    ライヴ・アルバム
    ベスト/コンピレーション・アルバム
    • テイルズ・オブ・ライブラリアン〜トーリ・エイモス・コレクション
    • A Piano: The Collection
    典拠管理データベース ウィキデータを編集
    • MusicBrainzリリース・グループ