クリーニングロッド
クリーニングロッドは、筒状の構造をした物の内部に付着した汚れを取り除くために用いる棒。特に、銃・大砲・管楽器などの掃除に使われるものを指すことが多い。
銃は機械であり、煤などの汚れによってライフリングが詰まると命中精度を下げ、可動部が詰まったりすると機能しなくなる[1]。
ベトナム戦争中に使用されたM16自動小銃は、self cleaning rifleという説明が為されていたことから、戦場で動作不良を起こして、死体がクリーニングロッドを握りしめていたという噂までまことしやかに囁かれていた[2]。
クリーニングロッドを筒側の端部や内腔に当てると変形や損傷を生み、機能を悪化させるおそれがある。そのためクリーニングロッドをまっすぐ挿入できる治具を用いる、かならず定められた方向から挿入する、クリーニングロッドの材質や表面処理を工夫するなどの配慮が必要である。
出典
関連項目
- スワブ - 主に木管楽器の内部を掃除するための器具。主に金管楽器の掃除に使われるクリーニングロッドについても記述。
- 槊杖 - マスケット銃時代の清掃や弾を込めるのに使用した棒。後装銃のクリーニングロッドについても槊杖と呼称される。
- スクイブロード(英語版) - 発射に十分な火薬ガス圧が得られなかったり、弾が変形することで発射できず砲身がつまること。
外部リンク
- Firearms Cleaning and Maintenance - テキサス州公園・狩猟管理局(英語版)
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