シアン化カドミウム

Cadmium cyanide

Cadmium(II) cyanide

識別情報
CAS登録番号 542-83-6 チェック
特性
化学式 Cd(CN)2
モル質量 164.45 g/mol
外観 白色の立方体の結晶
密度 2.226 g/cm3
への溶解度 1.71 g/100 mL (15℃)
2.2 g/100 mL (20℃)
溶解度 アルコールに微溶
関連する物質
その他の陰イオン 塩化カドミウム,
ヨウ化カドミウム
その他の陽イオン シアン化亜鉛,
シアン化カルシウム,
シアン化マグネシウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シアン化カドミウム(シアンかカドミウム、 Cadmium cyanide)はカドミウムシアン化物。白色の結晶で、強い毒性がある。

用途

金属の腐食防止目的で、塗料めっきに使われる。

生成

塩化カドミウムまたは硝酸カドミウムを、シアン化カリウムまたはシアン化ナトリウムの水溶液で処理し、沈殿物を乾燥させて得られる。

性質

他のカドミウム化合物と同様に強い毒性を持ち、日本の毒物及び劇物取締法では毒物に分類されている。ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は16mg/kgである[1]。シアン化カドミウム自体は不燃性だが、無機酸と反応し、猛毒で引火性のシアン化水素を生成する。有機酸との反応は比較的緩やかである。シアン化カリウムやシアン化ナトリウムとの反応により、様々な金属シアン化物が得られる。たとえば、シアン化カリウムと反応させると、テトラシアノカドミウム酸カリウムが生成される。

脚注

  1. ^ 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
[脚注の使い方]
Cd(I)
  • Cd2O
  • Cd2(AlCl4)2
  • CdOH
Cd(II)
  • Cd3As2
  • Cd(BF4)2
  • CdBr2
  • CdC2
  • Cd(CH3COO)2
  • CdCl2
  • Cd(ClO3)2
  • Cd(CN)2
  • CdCO3
  • CdF2
  • CdI2
  • Cd3N2
  • Cd(NO3)2
  • CdO
  • CdO2
  • Cd(OH)2
  • Cd3P2
  • CdS
  • CdSe
  • CdSeO4
  • CdSO4
  • CdTe
  • CdWO4
有機カドミウム(II)化合物
  • Cd(CH3)2
  • Cd(C2H5)2
  • Cd(C6H5)2
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