ジェームズ・ゴードン(英: James Gordon)は、DCコミックスが出版するアメリカンコミック『バットマン』に登場する架空の人物。ボブ・ケイン、ビル・フィンガーによって創造され、“Batman“#27(1939年5月)で初登場した。バットマンのベテラン刑事。 コミックでは主にゴッサム市警察の本部長として登場する事が多い。
概要
バットマンと唯一協力関係を築いている刑事で、作中腐敗の多いゴッサム市警察の中で正義感を崩さずに戦い続けている警察官である。 白髪に口ひげ、黒縁の眼鏡が特徴で、セミオートマチックの銃を愛用する。初老でありながら、身体能力は高く、バットマンを助ける事も多い。ゴッサムの犯罪と戦うためにバットマンと深く関係している。バットマンの活躍にはやや懐疑的だが、ゴッサムには彼が必要だと考えている。 彼の娘が後にバットガールとなって活躍する。
実写作品
映画
- 『バットマン』(1989年) 『バットマンリターンズ』(1992年) 『バットマンフォーエバー』(1995年) 『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1997年)
- 演 - パット・ヒングル、日本語吹替 - 藤本譲 他
- バットマンなどの主役もキャストが変わる中、共通してパット・ヒングルが演じる。吹き替えもテレビ朝日版は一貫して藤本譲。
- 四作全てにおいてゴッサム市警本部長として登場する。作品によって描写にバラつきがあり、『バットマン』では素性のわからないバットマンを要注意人物としてマークするも、街へを守る活躍をしたバットマンを認め、市当局にバットシグナルを設置する。『バットマン リターンズ』『バットマン フォーエヴァー』ではバットマンと友好的に会話を交わし、『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』ではポイズン・アイビーに魅了され罠にはまってしまう等かなり間の抜けたキャラクターとして描かれている。
- 『バットマン ビギンズ』(2005年) 『ダークナイト』(2008年) 『ダークナイト ライジング』(2012年)
- 演 - ゲイリー・オールドマン、日本語吹替 - 納谷六朗 他
- ほとんどのキャストを変更せず一連のシリーズとして描かれた「ダークナイト トリロジー」ではゲイリー・オールドマンが演じた。吹き替えも劇場公開版(ソフト版)で一貫して納谷六朗。
- なお、納谷六朗は、『バットマン ビギンズ』と『ダークナイト』の間を描いたアニメ『バットマン ゴッサムナイト』でも声を当てている(原語版はジム・メスキメン)。
- 『ダークナイト』では、息子のジェームズ・ゴードンJr.(演:ネイサン・ギャンブル)も登場している。
- ビギンズの時は巡査部長で後に本部長へと昇格する。正義心はあるものの警察内部の腐敗の酷さから、どうする事も出来ずに職務を地道に行っていたが、バットマンが登場すると、その素性と目的を疑いながらもバットマンと協力関係を築いていく。
- 『ジャスティス・リーグ』(2017年) 『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021年)
- 演 - J・K・シモンズ、日本語吹替 - 立川三貴
- 『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022年)
- 演 - ジェフリー・ライト
ドラマ
- 『怪鳥人間バットマン』(1966年 - 1968年)
- 演 - ニール・ハミルトン、日本語吹替 - 千葉順二
- 1960年代の実写TVドラマではニール・ハミルトンが演じた。役職は警視総監。トレードマークの眼鏡と髭は着用しておらず、毎回怪人による事件が発生するとバットマン直通の赤電話で呼び出すのがお決まりとなる。
- 『GOTHAM/ゴッサム』(2014年 - 2019年)
- 演 - ベン・マッケンジー、日本語吹替 - 小野大輔
- 2010年代の実写TVドラマでは主人公となる。地区検事をしていた父親から正義心を学んでゴッサム警察に加わる元軍人である。ゴッサムのルールに背いて独自に警察内部の腐敗やマフィア内部の抗争に介入する為、度々左遷されるが、手柄をあげて元のポジションに戻ってくる事が多い、オズワルド・コブルポットを殺さずに助けた恩義から、後にゴッサムで権力を握った彼と奇妙な協力関係を築いていく事となる。若年のバットマンやキャットウーマンと親しくなる。
アニメ
- バットマン (アニメ)
声優はボブ・ヘイスティングス、吹替は小林修
俳優
声優(原語版)
声優(アニメ吹き替え)
- 声優(実写吹き替え)
-
脚注
外部リンク