トリアゼン

トリアゼンの一般構造式

トリアゼン (triazene) とは、示性式が H2N-N=N-H と表される窒素化合物のこと、あるいはその構造を母構造とする有機化合物群 (一般構造式 RR'N-N=N-R'') のことである。アゾ基アミノ基が結びついた構造を持つことから、ジアゾアミノ化合物 (diazoamino compounds) とも呼ばれる。

化合物例

トリアゼンの合成例として、ジフェニル誘導体である 1,3-ジフェニルトリアゼン (PhNH-N=NPh) の合成を示す[1]。これは、アニリンを塩化ベンゼンジアゾニウムとして、もう1分子のアニリンを結合させると得られる。

PhN 2 + + PhNH 2 PhNHN = NPh + H + {\displaystyle {\ce {PhN2^+ + PhNH2 -> PhNHN=NPh + H+}}}

出典

  1. ^ Hartman, W. W.; Dickey, J. B. "Diazoaminobenzene" Org. Synth., Coll. Vol. 2, p.163 (1943). オンライン版

外部リンク

  • IUPAC Gold Book トリアゼンの定義 (pdf)
  • 同 ジアゾアミノ化合物の定義 (pdf)
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