ボルジオン

ボルジオン

(8R,9S,10R,13S,14S)-10,13-dimethyl-7,8,9,11,12,14,15,16-octahydro-6H-cyclopenta[a]phenanthrene-3,17-dione

別称
1,4-Androstadiene-3,17-dione; Androsta-1,4-diene-dione, Androsta-1,4-diene,3,17-dione
識別情報
CAS登録番号 897-06-3
PubChem 13472
ChemSpider 12893
  • O=C\1\C=C/[C@]3(/C(=C/1)CC[C@H]4[C@@H]2CCC(=O)[C@]2(CC[C@H]34)C)C
  • InChI=1/C19H24O2/c1-18-9-7-13(20)11-12(18)3-4-14-15-5-6-17(21)19(15,2)10-8-16(14)18/h7,9,11,14-16H,3-6,8,10H2,1-2H3/t14-,15-,16-,18-,19-/m0/s1
    Key: LUJVUUWNAPIQQI-QAGGRKNEBZ
特性
化学式 C19H24O2
モル質量 284.39 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ボルジオン(Boldione)は、ボルデノンの前駆体であり、2010年1月4日現在、付表IIIの規制物質である。

2004年、アメリカ合衆国議会は、36のステロイドと処方薬のプロホルモン規制物質法の付表IIIに加える2005年アナボリックステロイド規制法を可決した。この規制で、ボルデノンは規制物質に分類されたが、ボルジオンは合法に留まった[1]。2008年4月、麻薬取締局は、ボルジオンとデソキシメチルテストステロン、ジエンジオンの3つのアナボリック物質の規制に関する””を出版した。2008年の公布の時点で、これら3つの物質は、処方薬として購入できる58以上のサプリメントに原料として含まれていた[1]。2010年1月4日に制度が施行されると、ボルジオンを含むこれら3つの物質は、付表IIIの規制物質に分類され、アメリカ合衆国では違法とされるようになった[2]

2016年現在は世界アンチ・ドーピング機関(WADA)が定める禁止薬物の一つとなっているが、日本では梅肉エキスを使用した食品・サプリメント等に極微量が含まれる場合があるため、同種の製品を扱う梅丹本舗では注意を呼びかけている[3][4]

出典

  1. ^ a b “アーカイブされたコピー”. 2010年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月20日閲覧。
  2. ^ http://www.deadiversion.usdoj.gov/fed_regs/rules/2009/fr1204.htm
  3. ^ 弊社製品からWADA禁止物質の含有が確認された件について - 梅丹本舗・2016年4月21日
  4. ^ 弊社製品からWADA禁止物質の含有が確認された件について - 梅丹本舗・2016年6月6日