ミヤマセンキュウ

ミヤマセンキュウ
福島県飯豊山 2010年8月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: セリ目 Apiales
: セリ科 Apiaceae
: ミヤマセンキュウ属 Conioselinum
: ミヤマセンキュウ C. filicinum
学名
Conioselinum filicinum (H.Wolff) H.Hara
和名
ミヤマセンキュウ(深山川芎)
ウィキメディア・コモンズには、ミヤマセンキュウに関連するメディアがあります。

ミヤマセンキュウ(深山川芎、学名:Conioselinum filicinum)は、セリ科ミヤマセンキュウ属多年草高山植物

特徴

は中空で直立し、上部は分枝して、高さは40-80 cmになる。は2-3回3出羽状複葉になり、小葉や裂片は深く切れ込み、葉の先端は細まって尾状に伸びる。茎につく葉は互生し、葉柄の下部が鞘状に膨らむ。

花期は8-9月。茎頂か、分枝した先端に径6-10 cmの複散形花序をつける。は径2 mmの白色の5弁花。小花序の下にある小総苞片は線形で10個内外あり、小花柄より長く目立つ。果実は長さ4-5 mmで広卵形になる。分果の隆条は翼状になり、油管は細く、表面側の各背溝下に1個、分果が接しあう合生面に2-4個ある。

種小名filicinum は、「シダ状の」を意味し、葉がシダ植物の葉の切れ込みに似ていることによる。

分布と生育環境

日本では、北海道、本州中部地方以北に分布し、山地帯から亜高山帯の林縁や草原などに生育する。アジアでは千島に分布する。

ギャラリー

  • 小花序の下にある小総苞片が目立つ。
    小花序の下にある小総苞片が目立つ。
  • 葉の先端は細まって尾状に伸びる。
    葉の先端は細まって尾状に伸びる。

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』(1982年)平凡社
  • 林弥栄編『山溪カラー名鑑 日本の野草』(1983年)山と溪谷社
  • 豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』(1988年)山と溪谷社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  • 表示
  • 編集