ヤマト糊

ヤマト糊

ヤマト糊(ヤマトのり)は、ヤマト株式会社が製造・販売するデンプン系の接着剤

歴史

従来、姫糊(飯を原料とする糊)は腐りやすく買い置きが出来なかったため、自分で作るか使う分だけ買いすぐに使い切る必要があった。1899年(明治32年)、東京墨田区において木内弥吉は腐らない糊の化学的処理に成功。デンプン糊に防腐剤を混ぜることで日本初の「保存の効く糊」として発売する[1]香料を加えて糊の刺激臭を消す工夫もなされていた[2]。しかし時間の経過に伴い徐々に粘性が失われ、また当初価格は姫糊の30倍も高いことなどからなかなか普及しなかった。その後の改良に伴い需要も伸び、東日本において大ヒットを収めている。

現在、デンプンはタピオカを使用しており、無香料となっている。

日本初と称しているが、腐らない糊は不易糊工業の不易糊がこちらより4年先(1895年)に開発されている。[1]

脚注

  1. ^ “ヤマト糊 ニッポン・ロングセラー考”. NTTコムウェア. 2018年8月14日閲覧。
  2. ^ 【ヤマト糊】明治から平成までのロングセラー(男の浪漫伝説 Vol.79) | ドリームメール

外部リンク

  • ヤマト株式会社
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