リベザル

リベザル(Ribesal。またはルベザル (Rubezal))は、ポーランドチェコスロバキアの国境につらなるリーゼン山地(現今のクルコノシェ山脈(ドイツ語版))に棲むと伝わる山の精ないし悪霊(コラン・ド・プランシーに拠る)。

リューベツァールドイツ語: Rübezahl)とドイツ語で称する。リーゼン山地というのもドイツ語で「巨人の山地」を意味している[1]

ボヘミア生のドイツ人天文学者ヨハンネス・プレトリウス(ドイツ語版)がその伝説を集めて、世に知らしめた[1]

リーゼン山地は、細かく言えばボヘミアとシレジアにまたがっている[1]。その一部は、シレジアにヒルシュベルク地方郡(ドイツ語版)地方郡(ドイツ語版)としてプロイセン王国におかれ、1945年までドイツ領であったが、現在はポーランド領カルコノスキー郡(ドイツ語版)である。

一説にはノームの王ともされる[1]。また、山頂を雲で覆い隠したり、大嵐を起こしたりするとされる[要出典]

地獄の辞典』では非常に個性的な姿で描かれている。禿げた頭に日本の天狗のような長い鼻をし、首のまわりには木葉が生えており、胴体は、右手はのハサミ、左手は甲虫の足、右足は山羊、左足はになっている。そして右手には二股のフォークを握っている。この絵により、リベザルが有名な悪魔になったのは想像に難くない。

脚注

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  1. ^ a b c d 新井皓士リューベツァール Rübezahl」 『改訂新版 世界大百科事典』 、平凡社、2024年08月10日閲覧。@kotobank。

参考文献

  • 草野巧『幻想動物事典』新紀元社〈ファンタジー事典シリーズ〉、1997年5月、325頁。ISBN 978-4-88317-283-2。 
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