松本安親

松本 安親(まつもと やすちか、寛延2年 (1749年) - 文化7年3月25日 (1810年4月28日))は、江戸時代中期の伊勢国土木技術者である。通称・宗十郎(そうじゅうろう)。孫に伊勢新聞創業者の松本宗一[1]、曾孫に衆議院議員松本恒之助[2]松本宗吾[3]、子孫に歌手女優あべ静江がいる[4][5][6]

概要

伊勢国三重郡松本村(現在の三重県四日市市)の出身。父から土木技術を学んだ後、江戸に出て幕臣西村一作の指導を受ける。後に西村の推挙で江戸幕府の各地の土木工事に参加する。寛政元年(1789年)に帰郷後は安濃津藩の依頼を受けて岩田川塔世川・部田川の治水工事を指揮し、流域の洪水を防止して13町歩余りの農地を得た。この功績によって開発された新農地に「松本崎村」の名が与えられてその里正に任じられ、その後も藩内の廃田再興や治水・開墾に従事した。それらの功績によって晩年は郷士に列せられた。

家族・親族

参考文献

  • 佐藤常雄「松本安親」(『国史大辞典 13』、吉川弘文館、1992年 ISBN 978-4-642-00513-5)

脚注

  1. ^ a b c 新・津市人物伝 【香良洲町】 「伊勢新聞」の創業者 松本 宗一三重ふるさと新聞(2013年6月6日 AM 4:55)
  2. ^ a b 松本恒之助『人事興信録』データベース
  3. ^ a b 松本宗吾『人事興信録』データベース
  4. ^ a b 鏡開きや歌声で祝う 本紙創刊140周年の祝賀会、あべ静江さんゲスト出演 三重伊勢新聞(2018-01-18)
  5. ^ a b 歌手・女優 あべ静江さん 歌で人に希望を与えた母東京新聞.(2018年1月28日付)
  6. ^ a b あべ静江、家に閉じこもりストライキ!名曲『みずいろの手紙』を歌うことに抵抗した理由テレ朝POST(2018.04.24)
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