瑞穂劇団

瑞穂劇団(みずほげきだん)は、かつて存在した日本の劇団である。

概要

1942年2月、食糧増産を推進する農林省の外郭団体「農山漁村文化協会」専属の劇団として発足[1]。団長に信欣三、団員に宇野重吉浮田左武郎北林谷栄清水将夫三戸部スエ織賀邦江楠田薫浜田寅彦が所属した。1944年には永井智雄も入団した。地方公演は294回、東京公演3回[2]という盛んな活動を展開していたが、後に日本移動演劇連盟に加盟した[3]大政翼賛会の指導する食糧増産激励運動の下に農村を巡回した。1945年8月の敗戦後、解散し、団員は新協劇団俳優座などに加入していった。

関連文献

  • 宇野重吉「『瑞穂劇団』」のころ」『文学』(岩波書店)1961年5月号[4]
  • 三戸部スエ「瑞穂劇団と芙蓉隊(女優の証言<特集>)」『悲劇喜劇』(早川書房)1981年1月号[5]

出典

  1. ^ 農文協:農文協のトピックス
  2. ^ 農文協再建初期の図書 1953
  3. ^ 法政大学大原社研_戦時中の新劇運動〔日本労働年鑑 特集版 太平洋戦争下の労働運動216〕第五編 言論統制と文化運動 第五章 芸術運動 第一節 新劇
  4. ^ 記事登録ID 141856 国会図書館
  5. ^ 記事登録ID 2157496 国会図書館