稲葉貴子

稲葉 貴子
出生名	稲葉 貴子
生誕	(1974-03-13) 1974年3月13日（50歳）
出身地	日本・大阪府吹田市
ジャンル	ポップ・ミュージック J-POP 昭和歌謡
職業	歌手 ダンサー 振付指導 司会 タレント イベントスタッフ 舞台女優
担当楽器	歌
活動期間	1993年 - 2009年 2014年 -
共同作業者	古谷文乃（(s)pirit colorを統括するシンガーソングライター）

稲葉 貴子（いなば あつこ、1974年3月13日 - ）は、大阪府吹田市出身の日本人女性で、元アイドル、歌手、タレント。大阪府吹田市出身。大阪パフォーマンスドール（OPD），太陽とシスコムーン，(s)pirit color（ピリットカラー）のメンバー。愛称はあっちゅ、あっちゃん。

血液型A型。ダンサーであった両親の下^[1]、ジャズダンススクールに通うなどして芸能界を志し、吉本興業を経て、アップフロントプロモーション（旧：アップフロントエージェンシー）に所属していた。芸能界入り以降は、キャリアウーマン的に多様な分野で経験を積み、日本のダンスボーカルグループの黎明期・成長期を支えた実力者である。特に、ハロー!プロジェクトの中でも最高の実力を持つ歌手・ダンサーである。個性派の実力者揃いの太陽とシスコムーンでも、グループのまとめ役とセンターポジションを担った^[2]。

まずキャリアの初期において、ダンスボーカルパフォーマンスの先駆け的なグループ「OPD」で活動して日本のダンスボーカルの先駆け的人物となり、続いて『ASAYAN』経由で1999年に加入したハロー!プロジェクトの最古参メンバーとして初代リーダーの中澤裕子^[3]と共にプロジェクトの創設期と成長期に全体を見渡しながら後輩グループのダンス指導や演出やコーラス参加やステージ共演などで長らく貢献し続けた結果、人望が厚く幅広い人脈を持つに至った。また、ステージ上でのパフォーマンスだけでなく、会場アナウンスやイベントスタッフを担当した。2009年のハロー!プロジェクト卒業後には一般の会社員として所属していた事務所の裏方として8年程度勤務し、イベント開催に向けた準備や、ExcelとPhotoshopの使い方も覚えるなどしたことで、自主企画イベントの開催が可能になった^[4]。自主企画イベントでは収支管理，関係者の予定調整，会場予約，会場装飾，レッスンの場所予約などの企画実行作業も一手に引き受けて担当している。従って、イベント開催の表から裏まで一通りの経験を持っている。

実際にハロー!プロジェクトで稲葉と活動を共にした小湊美和は稲葉の性格を「自己主張も激しくないし、穏やかで平和な性格」かつ「怒っている人が苦手」としており、更に仕事ぶりについて「彼女はアイドルグループとしてたくさんの女の子たちと活動をしてきているので、全体を見ることができて周りを気遣える。歌も踊りもできるから、つんく♂さんも稲葉のことは頼りにしていましたね。」と語っている^[5]。こうした証言から、稲葉は単に個人としてダンスボーカルの高い実力を持つだけに留まらず、集団をまとめてリードする力にも長けていることが分かる。

OPD時代はコンピュータゲーム好きという側面を公表しており、OPDのCDデビュー当時の雑誌取材では「最近凝ってること」として『スーパーワギャンランド2』^[6][7]と答えている他、ゲーム番組『ゲームカタログII』にもスタジオトークや新作解説や現地取材で出演していた。

所属ユニット

• 大阪パフォーマンスドール（1993年 - 1996年）^[8]
• 太陽とシスコムーン（T&Cボンバー）（1999年 - 2000年）^[9]
• シャッフルユニット
  • 青色7（2000年）
  • 7AIR（2003年）
  • H.P.オールスターズ（2004年） - C/Wの「三角関係」も松浦亜弥・大谷雅恵・柴田あゆみとともに歌っている。
  • プリプリピンク（2005年）
• (s)pirit color（2014年 - ）（活動の詳細は作詞・作曲・ライブ／レコーディングの統括を担当する「古谷文乃」の記事を参照）

来歴

• 1993年4月、大阪パフォーマンスドール（通称：OPD）に加入。フロントメンバーの5人に選ばれ11月にCDデビュー。
• 1995年4月1日-1995年9月30日、コンピュータゲーム好きという側面を活かしてゲームカタログIIにレギュラー出演。ファミ通編集部の編集者が同席するスタジオ出演だけでなく、最新のアミューズメントパーク（セガ・ジョイポリスやナムコ・ワンダーエッグ等）やゲームショーのレポーターも務め、当時最新のアーケードゲーム（ハイエンド筐体のバーチャフォーミュラやVR-1なども含む）についても実際に体験した。
• 1996年3月30日、大阪パフォーマンスドールから古谷文乃とともに卒業。
• テレビ東京『ASAYAN』のオーディションに参加し最終候補の8人に選ばれアメリカのサンフランシスコで合宿を行った。結果として信田美帆・小湊美和・本多RuRuとともに合格。1999年2月、不足スキルを補うために再渡米が決定し、稲葉貴子はアトランタ、小湊美和はデトロイト、信田美帆はメンフィス、本多RuRuはシカゴで20日間のレッスン生活を送った。1999年4月21日に「太陽とシスコムーン」（後のT&Cボンバー）としてデビューし、稲葉はセンターポジションを担当した。
• 2000年10月9日、T&Cボンバー解散。
• 2001年、吉本興業からアップフロントへ移籍、ハロー!プロジェクトのメンバーの振り付けやコーラス、コンサートMC等を担当。ハロー!プロジェクト自体の成長のために全面的に貢献し、リーダーシップを発揮する。
• 2008年11月 - 2008年12月17日、ハロー!プロジェクト卒業後を見据えて、歌うこととと同様に大切にしているダンスを見つめ直すために、アメリカのニューヨークに渡りダンスレッスン（HIP HOP，JAZZ FUNKなど様々なジャンルのクラス）を受講^[10][11]。
• 2009年3月31日、ハロー!プロジェクトを卒業。
• 2009年10月30日、アップフロントエージェンシー（現：アップフロントプロモーション）との契約終了と引退を発表^[12]。翌11月からはアップフロントの関連会社でスタッフとなった。
• 2014年7月、自身のTwitterでOPD時代の仲間であるシンガーソングライターの古谷文乃との音楽ユニット「Pirit color（ピリットカラー）」の結成を発表^[13]。さらにユニットとしてのTwitterアカウントも開設^[14]。昭和歌謡のカバーを中心として東京都内のライブハウスで活動。
  • 2020年1月、ユニット名の表記を「(s)pirit color」に変更^[15]。
• 2024年3月16日、50歳の誕生日を迎えたことを記念して、(s)pirit colorのライブで利用している 目黒 BLUES ALLEY JAPAN で自身が所属する大阪パフォーマンスドール，太陽とシスコムーン，(s)pirit colorと、ゲストのメロン記念日の合同でバースデーイベント『稲葉貴子 バースデーライブ ’24 〜Ultra Attchu Fes！〜』を昼夜2部構成で行った^[16]。

人物

• 身長：151cmと小柄ながら、派手なダンス・パフォーマンスで知られる。
• ハロー!プロジェクトの黎明期を中心的人物として支えた1人である。T&Cボンバー解散後も最終的にはただひとりハロー!プロジェクトに残り、同学年で最年長の中澤裕子を支えるサブリーダー的立場（但し正式なサブリーダーは保田圭）で、ハロー!プロジェクト全体を見渡しながらリーダーシップを発揮しつつ振り付け指導やコンサートのMC等と言った縁の下の力持ち的存在を務めたため、他メンバーやつんく♂から厚い信頼を集めていた。
• 『ハロー!モーニング。』や『おはスタ』では、モーニング娘。の楽曲のダンス講座を担当した事もある。
• 中澤とは、同じ関西出身であることや『アイドルをさがせ!』でダブルMCを務めていた時期もあり、親交は深い。

主な出演

バラエティ番組

• 天使のU・B・U・G（1994年 - 1995年3月、フジテレビ）
• ゲームカタログII（1995年4月 - 9月、テレビ朝日ほか）
• アイドルをさがせ!（2001年4月 - 2002年3月、テレビ東京系）
• おはスタ（2002年11月 - 12月、テレビ東京系）

テレビドラマ

• 新・美少女日記（2001年10月 - 12月、テレビ東京系）
• 美少女日記III「リトルホスピタル」（2003年1月 - 3月、テレビ東京系）

ラジオ

• 今田耕司・東野幸治のCome on FUNKY Lips!（1994年 - 1995年、文化放送）
• いきなりイナバ★よろしくヨッスィー（2003年4月6日 - 2004年3月27日、CBCラジオ）
• TBC FUNふぃーるど・モーレツモーダッシュ（2005年6月27日 - 7月8日、東北放送）

映画

• レズパラ（1997年）※声の出演
• カントリー・ガール北海道牧場物語（2000年7月）
• 青春ばかちん料理塾（2003年9月）

ミュージカル

• LOVEセンチュリー -夢はみなけりゃ始まらない-（2001年）
• モーニング・タウン（2002年）
• けん&メリーのメリケン粉オンステージ!（2003年）
• おかえり（2004年）
• Girl's Knight（2006年）

舞台

• 劇団シニアグラフィティ 昭和歌謡シアター 終着駅（2006年）
• 劇団シニアグラフィティ 昭和歌謡シアター 時の流れに身をまかせ（2006年）
• 江戸から着信!? 〜タイムスリップ to 圏外〜（2006年）
• 剣狼 -KENROH-（2006年）
• 眠れぬ夜のホンキートンクブルースEPISODE1〜上京編〜（2007年）
• 私を土星に連れてって! 〜RPG Fly Me To The Saturn〜（2007年）
• 劇団シニアグラフィティ 昭和歌謡シアター 東京（2007年）
• 水木英昭プロデュース vol.28 20周年記念公演「虹色唱歌」（2024年10月18日- 22日、紀伊國屋ホール / 11月3日・4日、近鉄アート館）^[17]

イベント

• 保田圭・稲葉貴子・アヤカの日帰りバス旅行（2005年3月12日）
• 保田圭・稲葉貴子・アヤカの1泊2日バス旅行in長野（2005年5月14日・15日）
• 保田圭・稲葉貴子・アヤカの1泊2日バス旅行in長野Part2（2006年6月10日・11日）
• 保田圭・稲葉貴子・アヤカの1泊2日バス旅行in長野Part3（2007年6月2日・3日）
• レストランライブ カジュアルディナーショー
• ファンクラブ限定パシフィックヘブンイベント
• 稲葉貴子 バースデーライブ ’24 〜Ultra Attchu Fes！〜（2024年3月16日）

WEB

• 第6回・第16回ハロプロビデオチャット（2005年4月22日・7月11日、ハロー!プロジェクト on フレッツ）

脚注

関連項目

• ハロー!プロジェクト

外部リンク

• 稲葉貴子 (@inaba_atsuko) - X（旧Twitter）
• 稲葉貴子 (@attchu) - Instagram
• (s)pirit color (@piritcolor) - X（旧Twitter）