纁(そひ/そび)は、薄い赤色のこと。
概要
『養老律令』の衣服令に定められた色で『令義解』には「三染絳也」、『令集解』には「浅絳也」と注されている。絳は茜を染めるという意味とされているため、茜を3度染めて浅緋のことであると考えられている。
五位の官人の衣装に用いる色とされ、『延喜式』(弾正台式)では孫王およびそれ以下の諸王の衣装としても規定されている。
参考文献
- 高木豊「纁」(『平安時代史事典』(角川書店、1994年) ISBN 978-4-04-031700-7)
- 北村哲郎「纁」(『国史大辞典 15』(吉川弘文館、1996年) ISBN 978-4-642-00515-9)