西梅田一番踏切

西梅田一番踏切を通過する283系「くろしお」(2020年

西梅田一番踏切(にしうめだいちばんふみきり)は、大阪府大阪市北区の西日本旅客鉄道JR西日本)梅田貨物線に存在していた踏切である。

概要

JR西日本大阪駅の西側、東海道本線の貨物支線(通称・梅田貨物線または梅田連絡線)と大阪市道九条梅田線が交差する第1種踏切であり[1]、梅田貨物線の梅田信号場構内に存在していた[2]。廃止地点で大阪市北区唯一の踏切[3]で、もともとは大阪駅裏に存在していた梅田貨物駅の入口だった[4]。特急列車や貨物列車が1日に約100本通過し、交差する車道の2021年9月末地点での交通量は1日約2万台に上り[3]、大阪駅から延びてくる主要市道などが入り組む上に阪神高速道路11号池田線梅田ランプも近くに存在することもあって交通量の多い踏切だった[4]ため、ラッシュの時間帯には踏切が原因の交通渋滞が頻発していた[5]

2008年2月に踏切が完全自動化されるまでは、踏切保安係と呼ばれる職員が24時間交代で常駐し、列車が通る際に車道側の信号を手動で赤に切り替える業務を担った[3]

2005年4月5日には、遮断機が作動せずにこの踏切を特急列車が通過する事故が発生し[6]2013年4月11日には、レール輸送工事用の臨時列車が、遮断棒が降りない状態でこの踏切を通過する事故が発生した[2]

梅田貨物駅跡地などで実施されていたうめきた2期の再開発によって梅田貨物線が地下化したことに伴い、2023年2月11日をもって廃止・撤去された[3]

脚注

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出典

  1. ^ 踏切道安全通行カルテ 西梅田一番 - 国土交通省近畿地方整備局
  2. ^ a b “大阪梅田の踏切で、遮断棒降りずに列車通過…4月11日発生”. レスポンス (2013年4月12日). 2023年8月27日閲覧。
  3. ^ a b c d “さらば「大阪・梅田最後の踏切」鉄道マンが振り返る見張り小屋の日々”. 毎日新聞 (2023年2月24日). 2023年8月27日閲覧。
  4. ^ a b “始動迫る、大阪駅の新玄関「うめきた」工事最終盤”. 東洋経済オンライン. p. 2 (2023年1月24日). 2023年8月27日閲覧。
  5. ^ “梅田大改造!「うめきた2期」地下の大阪駅新ホームに特急「はるか」や「くろしお」が登場 線路切替で"消える踏切"に名残惜しむ声も 一方で道路できて移動しやすく”. 関西テレビ (2023年2月13日). 2023年8月27日閲覧。
  6. ^ “交通量の多い踏切、遮断機が下がらず危機一髪”. レスポンス (2005年4月7日). 2023年8月27日閲覧。
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座標: 北緯34度42分0.9036秒 東経135度29分24.3486秒 / 北緯34.700251000度 東経135.490096833度 / 34.700251000; 135.490096833