CEDEC AWARDS

CEDEC AWARDS
受賞対象ソフトウェア
ゲームテクノロジー
開発チーム
ゲーム制作者
開催日毎年8月下旬(CEDEC開催時)
日本の旗 日本
主催一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会
Computer Entertainment Developers Conference
初回2008年平成20年)
最新回2024年令和6年)
初代受賞者MT Framework(プログラミング・開発環境部門 最優秀賞)
ICO(ビジュアル・アーツ部門 最優秀賞)
「スーパーマリオブラザーズ」シリーズ(ゲームデザイン部門 最優秀賞)
「ゼルダの伝説」シリーズ(サウンド部門 最優秀賞)
宮本茂(特別賞)
最新受賞者GitHub Copilot 開発チーム(GitHub)(エンジニアリング部門 最優秀賞)
グランブルーファンタジー リリンク』開発チーム(株式会社Cygames)(ビジュアル・アーツ部門 最優秀賞)
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』開発チーム(任天堂株式会社)(ゲームデザイン部門 最優秀賞)
ストリートファイター6』サウンド開発チーム(株式会社カプコン)(サウンド部門 最優秀賞)
さくまあきら(特別賞)
公式サイトhttps://cedec.cesa.or.jp/

CEDEC AWARDS(セデック・アワード)とは、CESAが主催するCEDECにて執り行っているアワードイベント、及びゲームの。ゲームタイトルそのものでなく、そこに用いられている技術を主たる対象とし、技術面から開発者の功績を称え表彰することで、ゲーム開発技術の普及・啓蒙と産業の発展を目的としている。インターナショナルなものとしては、Game Developers Choice Awardsがあるが、この賞の日本版という側面が強い。

選考プロセス

国内におけるゲームの賞としては、こちらもCESAが主催している日本ゲーム大賞などが他にあるが、日本ゲーム大賞の「年間作品部門」や「フューチャー部門」などがインターネットからによる参加者、または開催時期の東京ゲームショウ来場者からの一般投票集計結果を評価に加えて選出するため、一般人気の高い知名度がある作品が賞を受賞する傾向がある。これに対して、CEDEC AWARDSは、CEDEC関係者やゲーム開発者による選考のため、日本ゲーム大賞とは違ったラインナップになる傾向がある。具体的には下記のような手順での選出となる。

  1. 「CEDEC AWARDSノミネーション委員会」と「CEDEC運営委員会」がノミネーションリスト(優秀賞)を決定
  2. ノミネーションリスト(優秀賞)からCEDEC受講者(=そのほとんどがゲーム開発者。)が投票し、最優秀賞を決定

「部門 最優秀賞」の受賞とは、その前に「部門 優秀賞」をまず受賞しているので、正確に言うならば「部門 優秀賞 & 部門 最優秀賞」のW受賞をしているという事になる。

対象となるもの

基本的には、コンピュータ・ゲーム関係の技術を対象としているが、「ニコニコ動画」や「セカイカメラ」など、

  1. デジタル かつ
  2. インタラクティヴ かつ
  3. エンターテイメント

に関わる技術であれば幅広く対象としている。

また、Game Developers Choice Awardsとの対抗上からか、主に日本国内のものが主たる対象となっていることが多い。(ただし、2010年のビジュアル・アーツ部門はInfinity Ward Teamが受賞するなど、明確に日本国内のものに限定されているわけではない)

初開催となる2008年は過去に発売されたゲームすべてに用いられた技術を対象に授賞を決定、開催第2回目の2009年の賞についても2000年代後半のものを幅広く対象としている。2010年ごろから、その年のものを対象とするようになってきた。

今までの受賞歴

エンジニアリング部門 最優秀賞

2012年までは「プログラミング・開発環境部門

ビジュアル・アーツ部門 最優秀賞

ゲームデザイン部門 最優秀賞

サウンド部門 最優秀賞

特別賞

著述賞

  • 2020 - 選出見送り[5]
  • 2019 - 松永純(株式会社セガ・インタラクティブ)『チェインクロニクルから学ぶスマートフォンRPGのつくり方』(星海社新書[6]
  • 2018 - 伊藤毅志(電気通信大学)、保木邦仁(電気通信大学)、三宅陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス)『ゲーム情報学概論 -ゲームを切り拓く人工知能-』(コロナ社)[7]
  • 2017 - Eske Yoshinob『マヤ道!! THE ROAD OF MAYA』(株式会社ボーンデジタル)[8]
  • 2016 - CGWORLD編集部(株式会社ボーンデジタル)[9]
  • 2015 - 大野功二『3Dゲームをおもしろくする技術 実例から解き明かすゲームメカニクス・レベルデザイン・カメラのノウハウ』(SBクリエイティブ株式会社)[10]
  • 2014 - 株式会社ディー・エヌ・エー『Mobageを支える技術 ~ソーシャルゲームの舞台裏~』[11]
  • 2013 - 堂前嘉樹(株式会社バンダイナムコスタジオ)『ゲームを動かす技術と発想』(ソフトバンククリエイティブ)、加藤政樹(株式会社バンダイナムコスタジオ)『ゲームの作り方 Unityで覚える遊びのアルゴリズム』(ソフトバンククリエイティブ)[12]
  • 2012 - 曽良洋介、Marc Salvati、四倉達夫(株式会社オー・エル・エム・デジタル)『テクニカルアーティストスタートキット 映像制作に役立つCG理論と物理・数学の基礎』[13]
  • 2011 - 中嶋謙互『オンラインゲームを支える技術 -壮大なプレイ空間の舞台裏-』(技術評論社[14]
  • 2010 - 株式会社ボーンデジタルおよび川西裕幸(マイクロソフト株式会社)『Game Programming Gems』シリーズ[15]
  • 2009 - 平山尚(株式会社セガ)『ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術』、石田晴久『プログラミング言語C』邦訳版他多数[16]

ネットワーク部門 最優秀賞

脚注

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注釈

出典

  1. ^ a b c d e “CEDEC AWARDS 最優秀賞・特別賞|CEDEC2024” (日本語). CEDEC 2024. CEDEC AWARDS 2024. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2024年8月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e “最優秀賞・特別賞|CEDEC2023” (日本語). CEDEC 2023. CEDEC AWARDS 2023. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2023年8月24日閲覧。
  3. ^ a b c d e “CEDEC2022” (日本語). CEDEC 2022. CEDEC AWARDS 2022. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2023年6月30日閲覧。
  4. ^ a b c d e “CEDEC2021” (日本語). CEDEC 2021. CEDEC AWARDS 2021. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2023年6月30日閲覧。
  5. ^ a b c d e f “CEDEC AWARDS 受賞者 - CEDEC2020” (日本語). CEDEC 2020. CEDEC AWARDS 2020. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2023年6月30日閲覧。
  6. ^ a b c d e f “CEDEC AWARDS 受賞者 - CEDEC2019” (日本語). CEDEC 2019. CEDEC AWARDS 2019. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2023年6月30日閲覧。
  7. ^ a b c d e f “CEDEC AWARDS 受賞者 - CEDEC2018” (日本語). CEDEC 2018. CEDEC AWARDS 2018. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2023年6月30日閲覧。
  8. ^ a b c d e f “CEDEC AWARDS|公式サイト|CEDEC 2017” (日本語). CEDEC 2017. CEDEC AWARDS 2017. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2018年1月21日閲覧。
  9. ^ a b c d e f “CEDEC AWARDS|公式サイト|CEDEC 2016” (日本語). CEDEC 2016. CEDEC AWARDS 2016. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2018年1月21日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g “CEDEC AWARDS|公式サイト|CEDEC 2015” (日本語). CEDEC 2015. CEDEC AWARDS 2015. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2018年1月21日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g “CEDEC AWARDS|公式サイト|CEDEC 2014” (日本語). CEDEC 2014. CEDEC AWARDS 2014. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2018年1月21日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g “CEDEC AWARDS 2013 最優秀賞発表!” (日本語). CEDEC 2013. CEDEC AWARDS 2013. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2018年1月21日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g “CEDEC AWARDS 2012 最優秀賞発表!” (日本語). CEDEC 2012. CEDEC AWARDS 2012. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2013年7月7日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g “CEDEC AWARDS 2011 最優秀賞発表!” (日本語). CEDEC 2011. CEDEC AWARDS 2011. 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2013年7月7日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g “CEDEC AWARDS 2010 最優秀賞発表!” (日本語). CEDEC 2010. CEDEC AWARDS 2010. 社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2013年7月7日閲覧。
  16. ^ a b c d e f g “CEDEC AWARDS 2009 最優秀賞発表!” (日本語). CEDEC 2009. CEDEC AWARDS 2009. 社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2013年7月7日閲覧。
  17. ^ a b c d e “CEDEC AWARDS/日本最大級のゲーム開発者カンファレンス CEDEC 2008” (日本語). CEDEC 2008. CEDEC AWARDS 2008. 社団法人コンピュータエンターテインメント協会. 2013年7月7日閲覧。

関連項目

外部リンク