ウラシルマスタード

ウラシルマスタード
IUPAC命名法による物質名
  • 5-[bis(2-chloroethyl)amino]-1H-pyrimidine-2,4-dione
薬物動態データ
血漿タンパク結合5%
排泄Renal
識別
CAS番号
66-75-1 チェック
ATCコード none
PubChem CID: 6194
IUPHAR/BPS 7621
DrugBank DB00791 ×
ChemSpider 5959 ×
UNII W7KQ46GJ8U ×
KEGG D06265  チェック
ChEMBL CHEMBL1488 ×
化学的データ
化学式C8H11Cl2N3O2
分子量252.097 g/mol
  • O=C1C(\N(CCCl)CCCl)=C/NC(=O)N1
  • InChI=1S/C8H11Cl2N3O2/c9-1-3-13(4-2-10)6-5-11-8(15)12-7(6)14/h5H,1-4H2,(H2,11,12,14,15) ×
  • Key:IDPUKCWIGUEADI-UHFFFAOYSA-N ×
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ウラシルマスタード英語:uracil mustard、国際一般名:ウラムスチン)は、アルキル化剤に分類される化学療法薬である[1]。化学的にはウラシルとナイトロジェンマスタード誘導体である。世界保健機関 (WHO) の下部組織によるIARC発がん性リスク一覧グループ2に属する。ヒトに対する発癌性の限られた証拠、動物実験での十分な証拠がある。

非ホジキンリンパ腫などのリンパ性悪性腫瘍に用いられる。主に腫瘍が細胞分裂するさいに、核酸の材料であるウラシルを大量に取り込むことを利用し、がん細胞に取り込ませDNAを損壊させる。損壊されたDNAはアポトーシスを引き起こす。

副作用
骨髄抑制、吐き気が主な副作用である。

出典

  1. ^ M. Lane, MG. Kelly, The antitumor activity of 5-bis-2'-chlorethyl)-aminouracil (uracil mustard)., in Cancer Res, vol. 20, Mag 1960, pp. 511-7, PMID 14413839.
細胞内作用化学療法剤/抗悪性腫瘍剤(L01)
紡錘体毒/
分裂抑制剤(M期
微小管重合の阻害
微小管脱重合の阻害
DNA複製阻害剤
DNA前駆体/
代謝拮抗剤
S期
葉酸
プリン
ピリミジン
  • DNAメチル化阻害剤(アザシチジン)
  • デシタビン)
デオキシリボヌクレオチド
トポイソメラーゼ阻害薬
S期
I型
II型
II型+インターカレーション
DNAの架橋
(細胞周期非特異的)
アルキル化
白金製剤
非古典的
インターカレーション
光増感剤/PDT
その他
酵素阻害剤
受容体拮抗剤
その他/未分類
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